太王四神記
高句麗を建国した朱蒙(チュモン 韓国では知らない人がいないくらい有名な偉人。彼に関する物語は高句麗の
建国神話として、小学校低学年の子供でも知っています。
第6代王 太祖(テジョ) 本格的に古代国家の体系を備え、漢が設置したヒョンド郡を追い出し各方面に領土を拡張した。
第9代王 故国川(コグッチョン) 国内の統治体制を整備し、五部の行政区域を置いた。父子相続制を確立して
王権の強化に尽力した。
第15代王 美川(ミチョン) 漢の楽浪郡と帯方郡を征服して、完全に古朝鮮の故地を回復した。この時期
から鮮卑族の燕の勢力が強まり、両国の戦いが激しくなります。
第16代王故国原(コグッウォン) 南北の敵からの圧力に消極的な対処しかできなかった時、燕は大規模な攻撃をしかけてきた。そのときに太后や王后らが人質にとられた(※人質事件)。
燕だけでなく百済も攻め入ろうとしていたので、コグッウォン王は百済に先制攻撃をしかけたが、流れ矢に打たれて戦死。コレ以来、高句麗人にとって、百済は仇となった。
※この人質事件が太王四神記の背景のひとつになっている。
第17代王 小獣林(ソスリム) 高度な外交政策で、戦わずして百済を孤立させたり北からの脅威を取り除いた。その一方で国家体制を整備し、高句麗の政治的な安定基礎を築いた。
しかし、病気に悩まされ在位13年目にこの世を去った。
第18代王 故国壌(コグッヤン) ソスリム王の死後、跡継ぎがいなかったので弟のヤン王が即位。在位期間が
9年と短かったため特に大きな功績は無。
重い病気にかかって病床から起きられなかったと伝えられており、亡くなる1年前に息子のタムドクに王位を譲位したとされてる。
第19代王 談徳(タムドク) 日本の教科書では“好太王”、韓国では“広開土大王”という名前がよく使われる。高句麗を代々治めた王達の中でも特に優れた人物だったと伝えられているタムドクは勇敢で聡明かつ庶民の生活に心を砕く心の優しい王だった。
カリスマ性を感じさせる王の資質を備えていながら、人間としても、周囲の人々から尊敬され愛される人物だった。彼はその優れた才能と人格によって、領土を拡張し国家経済や政治の安定を成し遂げた稀有な人物だった。
ドラマ【太王四神記】の世界 実際の歴史
ファヌンの転生(生まれ変わり)がタムドクだったり…『古朝鮮の神話』と『高句麗』とは深いつながりがあります 古朝鮮と高句麗には、ドラマで描かれるような
深いつながりはありません
※タムドクは高句麗の王なので、当然高句麗を建国した朱蒙(チュモン)神話抜きには語れないはずです。このドラマの企画当初は【ファヌン】→【チュモン】→【タムドク】という順番が大前提で、古朝鮮と高句麗の建国神話を織り込むことで、タムドクの偉大性をより強調しようと考えていたそうです。でも、そうすると物語が非常に複雑になるため、韓国の神話や古代史をよく知らない視聴者には理解しづらいだろうということで、仕方なくチュモン神話を省くことになったそうです。
舞台はチュシン国 『チュシン』というのは『チョソン(朝鮮』)の古代原音であるという学説があります。そしてチュシン国というのは、実存しません。神話に登場する韓国人にとっての理想の仮想国家です。
タムドクの父、ヤン王は毒をもられて病気になります 重い病気にかかって病床から起き上がれなかったと伝えられていますが、それは毒をもられたからではありません
高句麗第一の貴族で、王よりも大きな兵力を持つヨン・ガリョが五部の首長達らをだまして、彼らの兵士を利用したり、クーデターに参加させたりします 高句麗には建国当初から『五部』というものがありました。その首長たちが後に貴族となったのですが、王権が強化されるにつれて、次第に自治権や軍事力を失っていきました

ドラマ【太王四神記】の世界と実際の歴史

太王四神記ってどんなドラマ? 第1回目の放送は見逃すな! 見逃すのは後悔の元! ロゴとシンボルマーク
他の高句麗ドラマと異なっている点 ドラマの世界と実際の歴史 高句麗の王たち ドラマの中のタムドク

●1つ目の柱「神話に基づく冒険物語」

2本の柱をもつ【歴史物語+ファンタジー物語】です。

映画「ロード・オヴ・ザ・リング」のようなファンタジー・アドベンチャーの要素が強いそうです。タムドクが仲間や臣下達とともに、封印された天の力を呼び戻すために冒険をするという設定です。
物語的には、主人公が神から選ばれた王であること。家臣たちとの冒険物語であること。神器を探す探求物語であること。運命の女性との恋愛やほかの男女との三角関係を描いていることから、“円卓の騎士”“聖杯伝説”“台座に刺さった
エクスカリバーを引き抜く”などのストーリーで有名な英国のアーサー王伝説に
よく似ています。

キハの実妹
  【スジニ】
コムル村のヒョンゴの
もとで育つ。

タムドクの幼なじみ
  【キハ】
スジニの実姉
火天会で育つ。

チュシンの王
 【タムドク】
チュシンの星が現れた日に生まれる

高句麗時代

転生

転生

転生

熊族のリーダー
  【セオ】
朱雀となり、ファヌンの子供を出産する

虎族のリーダー
  【カジン】
火を操る力を
持っている神女

天の神の息子、
 【ファヌン】
天より降りて
人間界を治める

神話時代

でも、神話時代の話はドラマの第1話で、コムル村のヒョンゴがスジニへ昔話のように口承の神話を聞かせるかたちになっているそうです。ここに出てくる話はドラマ全体の内容を把握するために必要で、大変重要な部分です。
ですから、第1回めの放送は絶対に見逃してはいけないのです!TVの前に座り込んで集中して見ましょう!

ドラマの中で話される神話時代の話は、韓国の伝統的な檀君神話とは内容が違っています
ファヌンについてはあまり変更が加えられていませんが、熊と虎の話についてはもっと現実的な解釈で描かれています。現在、学問的な解釈において、一般的な学説が確立していて、太王四神記ではその学説を採用し、取り入れているのです。

また、タムドクを助けていく四神にしても【太王四神記】オリジナル設定の四神となっているのです。

日本語では【タイオウシジンキ】ですが、韓国語では【テゥワンサシンギ】といいます。このロゴも【テゥワンサシンギ】と書かれています。
韓国の人は【テゥワンサシンギ】を略して【テサギ】と言ったりするようです。

でも、ちょっと待って!

太王四神記のシンボルマークには四神が隠れているそうです。そう言われてみれば…。

このシンボルマークの文様は、四神(青龍白虎朱雀玄武)のイメージを、実際の高句麗壁画に描かれている図像を参照しながら創ったもの。

デザインは“西”と“世界”が表現されているとのことですが、『四神』で方角を示しているのかな?これらを全て包み込む丸い円形のデザインには、“太陽”のように世界を統合する“太王”の絶対的なイメージ゙が象徴されているそうです。

シンボルンマークのは、“宇宙観”を反映した“青色”がテーマカラー。

【太王四神記】が韓国の他の高句麗ドラマと異なっている点

【太王四神記】ってどんなドラマ?

 財政面をはじめ政治面でも優れた才能を発揮し、国内を安定させることに長けた太王タムドク。
 また「チュシン王となっても、人々からの愛をどういう形で返せばいいのか…」絶えず悩み、やがて自分が民衆のためになにをするべきなのかきちんと自覚するタムドク。
 今回、【冬ソナのキム次長】のような存在になるだろうヒョンゴは、
タムドクがチュシンの王へ成長していく姿を彼のそばで見ながら、
こう考えます。
「タムドクは天の力がなくてもチュシンの王になれるのではないか?」と。

自分をチュシンの王として、信頼し心から従う家臣や仲間からの愛や、自分を信じて従ってくれた人々の愛に応えたいという強い思いから、ひたすら精進するタムドクの姿がドラマでは描かれるそうです。

黄聖一(ファン・ソンイル氏著
韓国ソウル生まれ。現在『太王四神記』のプロデュース会社、SSDの日本法人であるSSDJapanの代表取締役

●2つ目の柱「運命的な壮大なラブストーリー」

“初恋”と“三角関係”をキーワードとして「何度生まれ変わっても同じ人を愛する」という“永遠の愛”がテーマになっています。そこには『切ない恋』や『叶わぬ愛』があります。同時に、『親子の愛』『師弟愛』など、広い意味での「愛する人を想う」という感情が作品全体に流れているようです。

【テゥワンサシンギ】の【】は、ハングルでは本来【EH】です。ところが、ロゴを良く見ると【】となってます!英語のEに似た部分が逆なんですね。これは、カリムト文字といって現代のハングル文字の原型となった文字なのだそうです。

韓国では2006年に『高句麗ドラマブーム』がおきました。その時に創られた各局の高句麗ドラマは…

MBC朱蒙(チュモン)…高句麗を建国したチュモンの一代記を描いたもの。BSフジで毎週水曜夜8時~放映中!

SBS
「淵蓋蘇文(ヨン・ゲソムン)」
…高句麗末期、中国の唐の太宗「李世民」を屈せさせた英雄ヨン・ゲソムンの
                       征服戦記。
KBS「大祚榮(テ・ジョヨン)」…高句麗滅亡期に生まれ、戦乱の中で強烈なカリスマと卓越したリーダーシップで、
                   高句麗の流民を唐から脱出させ、遼東を統合して新たな「渤海」という国を建国した
                   テ・ジョヨンの建国記。

2007年9月 MBCで放送開始予定 
(日本と同時放映の予定、たぶんNHKで決定!)

監督:キムジョンハク(『砂時計』ほか)
脚本:ソン・ジナ(『砂時計』ほか)
製作:TSGカンパニー
音楽:久石譲(『ハウルの動く城』『HANA-BI』ほか)

今回ヨンジュンさんは、高句麗の第19代王『談徳(タムドク)』を演じます。
高句麗は紀元前37年~618年まで、今の北朝鮮と中国東北地方に
存在した国です。そして『談徳』は死後『広開土大王』とおくり名を贈ら
れたほど、この高句麗の領地を広げ全盛期を作り上げた王として、
古代朝鮮史上でもっとも愛され、広く名の知られた唯一の人物です。
彼は強いだけでなく、武人としての情けを持った人物であり、政治家と
しても大変優れていたそうです。韓国の国民的英雄なのです。
               
               
もっと歴史のおはなしを知りたい方はこちらをクリック

神話時代の話ならよく知ってるから!…と、見逃すのは後悔の元!

ちょこっと歴史のお勉強-高句麗の王たち

次ページには、登場人物たちと序盤のあらすじをまとめました(ネタバレ多く有)

ドラマ【太王四神記】の中のタムドク

この【公式予習BOOK】を参考に、まとめてみると…

【太王四神記】第1回目の放送は見逃すな!

【何度生まれ変わっても同じ人を愛する】というテーマなので、ペ・ヨンジュンさん、ムン・ソリさん、イ・ジニさんは神話
時代の登場人物と高句麗時代の人物の1人2役を演じます。

<古代中国の陰陽五行の論理に合った四神>

<太王四神記オリジナルの四神>

雨師(ウサ)風伯(プンベ)雲師(ウンサ)の持つ力=天の力
朱雀(スザク)の持つ力 = 地の力

【太王四神記】のロゴとシンボルマーク

そして【太王四神記】は、上記の3つのドラマのように単に実在した高句麗の英雄を描くだけではなく、
紀元前の「建国の時代」と四世紀の「高句麗の全盛期」を交錯させて描こうとしています。